夫婦円満(0): 経験から学んだ未熟な秘訣
こんにちは!さとみです。
きょうは、四苦八苦の末に自分の体験から学んで実践している夫婦円満の秘訣について紹介します。
全然円満じゃなかった結婚初期
私と夫は、今でこそ自他ともに認める円満夫婦ですが、結婚当初はケンカが絶えず、ここには書けないぐらい悲惨な生活をしていました。そんな日々の中でも、お互いに大切で必要不可欠な存在であることには確信があり、でも「何か全然上手くいかない」。当時はその原因がわからず、互いに苦しい新婚生活を送っていました。
夫婦円満の秘訣を発見したことが転機に
その後、ちょっとずつ何かの機会に発見したことが「夫婦円満の秘訣」として私の中に蓄積していきました。まずは、その前提として、
- 何の気もなく過ごしていて相手に気持ち良く過ごしてもらうことは難しい。
- 相手の不満な気持ちを意識的に尊重する必要がある。
- その上で、分かりやすい愛情表現が不可欠である。
- 夫婦間の全てのことは信頼の程度によって決まる。
という、4つのことに気がつきました。本記事では、これらの気づきに基づいて編み出された、心掛けると大きな変化をもたらす大事なポイントを紹介します。
夫婦円満の秘訣
1. お互いを褒める言葉を惜しまない
秘訣:毎日同じ単純な言葉でも構わない。まずは、服装や行動が褒めやすい。
我が家では、夫の出勤前によく次のような会話を交わします。
妻:「今日の服装、決まってるね!」
夫:「(ものすごく嬉しそうに)そうかな? 君が選ぶ服はどれもいいからな。 君こそ今日も可愛いよ!今日も1日、無理しないでね」
このとき、夫に次のような効果が現れます。
- ご機嫌でニコニコになる→ お返しに妻を褒める
- 愛情の気持ちが湧き起こる→ 自然と優しい言葉をかける
- 自分のスタイルに自信を持つ→ 仕事のやる気が上がる(本人談)
- 服装や身だしなみへの関心が高まる→ 素敵でいようとしてくれる
すると、妻には、
- 褒められた喜びから、素直に可愛く振る舞えるようになる
- 優しい言葉をもらった安心感から、自分も優しい気持ちになれる
- 丸まった靴下を拾ってもイライラしなくなる(?)
- また褒めてあげようと思う
という変化が起こります。
我が家では、夫も私も褒められると明らさまに嬉しそうにします。また褒めてもらって、良い効果を生み続けるためです(笑)。
人格を褒める言葉は、伝えるのも受け取るのも難しさが伴う場合があります。それに比べて、服装や行動はとにかく簡単に褒められます。
(例:妻から夫へ)
- その服、よく似合うね。知的な印象がぴったり!
- 運転が上手だよね。隣に乗っていてとても心地いいよ。
- いつもゴミ出しありがとう。とても協力的で優しい旦那さんだね♡
なんでも、「いいな」とか「悪くない」と思ったところを、そのまま口に出せばOKです。上の例の様にちょっとプラスすると、余計に喜んでくれます。
2. お互いを信頼し合うためにルールを作る
秘訣:お互いが自由になるためのルールだと理解する。
曖昧な宣言は信頼を損なう
こういう経験はありませんか?
- 夫:「貯金のためにゲームの課金はやめるよ」
- 数日後、夫が1万円課金しているところを発見する
許しがたいですね。では、
- 妻:「節約のために当分服は買わないね」
- 数日後、妻が1万円のドレスと5千円のバッグを買って帰宅する
もう何も信じられません(笑)。
明快なルールは信頼を育む
こういうのがいいです。
- 夫婦で「毎月〇〇円は自由に使っていい。ただし、その金額は死守する」とルールを決める。
- 妻:夫は相変わらずゲームを楽しんでいる様子だが、決めたルールを守ってくれているので気にならない。
- 夫:小言を言われずにゲームに課金ができる。
改善されました。こちらも、
- 夫婦で「特別な出費を家計から出すときは事前に相談する」とルールを決める。
- 夫:妻が1万円のドレスと5千円のバッグを買って帰宅するが、友人の結婚式があることと、衣装の予算については事前に相談を受けていたので問題ない。
- 妻:安心して好きな服が買えた。
普通のことですが、「しっかり話し合って、はっきりルールを決め、ちゃんと守る」ことが大切です。
例えば、部屋の片付けについても
- 「服は脱ぎ散らかしてもいいから、食器は絶対に運ぶ」
- 「ここにパソコンを置くなら配線はちゃんと整える」
という風に、ルールを作っていきます。パートナーを無責任だと見なし、子供扱いしているからではありません。お互いにとっての「普通」や「許せないこと」が異なるからです。ルールというと、一見幼稚だったり窮屈なように聞こえるかもしれませんが、結果的にはストレスも不信感も衝突もずっと減ります。
3. 雑務の指示を極力減らす環境づくり
秘訣:仕事脳で問題点と対策を冷静に分析する。
黙って環境を整える
「あれをやって」「ちゃんとやって」「それちがう」。こういう言葉って、言う側は必要があって言うのだけれど、お互いうんざりしてきます。私は、同じ指示を2回以上したときは、指示をしなくてよくなる方法を考えます。
- 「ごみが落ちないようにちゃんと捨てて」→ 誰がどう捨てても絶対にごみが溢れないように早めに袋を取り替える。
- 「トイレ掃除忘れないで」→ してほしい頃にトイレのドアノブにビニール手袋をかける。
- 「ゴミ捨て忘れないで」→ 毎日お見送りをしてさりげなくゴミを渡す。
なるべくちょっと可愛く、環境を整えるのが私の理想です。この「誰かを責める代わりに環境を整える」という考え方は、以前所属していた企業で学びました。問題が起こる前に解決しているので、お互いに気持ち良く過ごせています。
4. 毎日スキンシップをする
秘訣:「心地よい」と思えるスキンシップを取り入れる。
毎日スキンシップをしていると、どんどんそれが心地よくなりますが、スキンシップをしない日が続くと、今度はどんどん相手の手に触れるのも嫌になります。なので、私は意識して毎日一度は肌に触れるようにしています。例えば、
- 話すときに肩や手にそっと触れる
- お願い事をするときにぎゅっと手を握る
- 感謝を示すときにハグをする
- 毎晩お互いに肩を揉み合う
- ちょっと添い寝して楽しい思い出話をする
などです。私は守られている安心感を、夫は守る人のいる安心感を感じます。そういう感覚が、精神的なつながりを強化していきます。ちなみに我が家では、本格マッサージ屋さんごっこがブームです(笑)
5. 毎日「ありがとう」 を伝える
秘訣:携帯の単語登録を利用すれば気分のムラに左右されず伝えられる。
1. 「ありがとう」は相手を癒す
仕事上で、すっごく面倒で嫌なことがたくさんあっても、最後に「助かった、嬉しい、ありがとう」と言われると、「よかったな」と思えます。「あなたのおかげだ」と言われると尚嬉しいです。「さすがだ」とか「期待以上だ」とかも嬉しいです。思い出すだけで嬉しくなります。
2. 「ありがとう」は伝染する
でも、家族にはなかなか言いません。対等なのに自分だけが言わされるとすっごく損した気分になるかもしれません。でも、こちらが「ありがとう」を言うようにすれば、次第に相手も「こちらこそありがとう」を言い始めます。「ありがとうって言われて元気が出た!もっと頑張る!」とこまめに伝えるようにすると、もっとたくさん伝えてくれるようになります。
3. 最初の「ありがとう」を仕掛ける
気分に左右されずに伝えられる方法があります。まず、携帯電話の「あかさ」とか「たなは」とか、打ちやすい文字列に、「今朝もゴミ捨てありがとう!とても助かったよ」とか、「今日もお仕事ありがとう!私も家事頑張るね」とか、複数のバリエーションを登録します。夫が家を出たら、どれかひとつを選んで送ります。「あかさ」と打つだけなので、とても簡単です。でも、夫はものすごく喜んでくれて、「今日も君のメールで元気が出て、しんどかったけど仕事が進んだよ!ありがとう」と言ってくれます。
4. こんな「ありがとう」もある
話が台無しですが、私は「ありがとう」と言われるのは好きだけど、夫に対して言うのは苦手です(笑)。そんな場合は、とにかく「嬉しい!」「助かる!」「良かった!」を連発します。特に男性は、こういう言葉や態度も「感謝の気持ちの表現」として受け取ってくれる場合が多いようです。
6. お互いの特技を活かす
秘訣:些細なことまでwin-winの関係を構築する。
1. 信頼と感謝の効果
お互いにできないことが目につくと疲れます。私は夫に「だらしないな」と、夫は私に「ちまちまうるさい」と思っていました。でも、信頼し合い、感謝し合っていると、そういう相手の短所は気にならなくなってきます。なので、信頼し合い感謝し合える機会を意図的に増やします。
2. 苦手なことを代行してあげる
夫は郵便物の処理が驚くほど苦手です。夫宛だからと任せておくと、どんな重要な書類も、仕事に直結するもの以外は全て放置して失くします。結婚当初は「だらしない」「サボっている」と思っていましたが、ある日ふと、「夫にとってはどれだけ難しくて、どれほど苦痛なんだろう?」と思いを馳せてみました。私は夫に提案し、郵便物は私信も含めて全て私が開封し、処理することにしました。夫は、それはそれは喜び、感謝し、たくさんの信頼を寄せてくれるようになりました。
3. 苦手なことを代行してもらう
次にふと、夫に言ってみました。「実は、あなたが郵便物を処理するのがひどく苦手なのと同じように、私、普通じゃないぐらいトイレ掃除が苦手なの......」。夫は、別にトイレ掃除が好きというわけではありませんが、以後毎回のトイレ掃除を進んで自分の仕事として引き受けてくれました。私は、夫に対し大きな感謝と深い愛情を感じました。
4. 助け合うほどお互いへの信頼と感謝が増える
上の2つの例のように、苦手な方にとっては、どんな(しょうもない)ことでも代わりにしてくれると感動的に有難いのです。「こんな(しょうもない)ことができない自分」をそのまま受け入れ、フォローし、支えてくれる相手への信頼と感謝と愛情はうなぎのぼりです(笑)。自分の短所を受け入れて助けてくれる、そんな相手の短所を見つけたら、咎めるどころか助けてあげずにはいられません。こうして、お互いに気持ち良くどんどん助け合いの場が増えていきます。
7. お互いの違いをいったん受け入れる
秘訣:パートナーだけを「同じ感覚(のはずだ)」と特別扱いしない。
1. 夫婦間でも「常識」などない
私は夫のことを「お互いに選び抜いた最高のパートナーなのだから、毎日違和感なく一緒に過ごせるに違いない」と、無意識に思っていた時期がありました。でも、異なる背景を持つ異なる人間なのに、感覚が完全に一致するはずがありません。それは、実家の家族であっても親友であっても同じですよね。親友に「あなたは私と感覚が同じであるはずだ、同じであるべきだ」なんて絶対に言えないし、そもそも思いません。それをパートナーに対してだけ強いるのは、どう考えても不自然です。夫婦間であっても、自分の「常識」は、相手の「常識」ではないのです。
2. 改めて「知り合う」
なので、改めて、これまでよりも一歩進んで「知り合う」ようにします。「おかしいやろ!」と言いたくなるような場面では、いったん落ち着いて、
「私はこうするのが普通だと思ってて、これまで自分の周囲の人も大体みんなそうしてたから、それが当たり前なのかと思ってたけど、もしかして、夫さんは、違うように思ってた? 周りの人もみんなそうだった?教えてくれる?」
と、慎重に言葉を選んで尋ねます。すると、確かに違うのだと教えてくれます。そうしたら、
「私は〇〇が普通だと思ってたけど、夫さんは××が普通だと思ってたんだね。私たちの普通は自分たちで決めよう。私たちはどうしよう?」
と相談します。最後は、はっきりと結論を共有して話を終えます。内容によってはまとまらないこともあります。無理にまとめる必要のない事柄であれば、
「違うということがわかったから、この部分はお互いに尊重するようにしよう」
と確認して終わります。これだけで、とっても居心地良くなります。
いかがだったでしょうか?少しでもみなさんの力になれますように。
さとみ