ベビーカーが驚くほど快適かつ時々不便
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こんにちは!さとみです。
育児歴4年目にして、ついにベビーカーデビューしました。感想を一言で表現すると「もう手放せない!」。近所のコンビニにも、幼稚園の送迎やお買い物にも、公共交通機関を乗り継いだ遠出にも、全てベビーカーを使っています。きょうは、ベビーカーを実際に使用した感想を具体的に書きとめたいと思います(^ ^)
過去に、抱っこ紐についてまとめた記事があります♪
↑コンビの「ディアクラッセ」でベビーカーデビューしました(^ ^)
ベビーカーと抱っこ紐の比較
長女は3歳、次女は0歳ですが、これまでは愛用の3本の抱っこ紐だけで移動を貫いてきました。ベビーカーと抱っこ紐、様々なメリット・デメリットがあります。ここでは特徴的なものをカンタンにまとめます。
◇ 抱っこ紐のメリット
- 場所やシーンを選ばない:バスも、階段も、狭い通路も、雨天も、なんでも来い!
- 授乳ができる:ケープをすれば、いつでもどこでも授乳可能。
- 両手が空く:ドアを開けたり、上の子と手を繋いだり、両手を自由に使うことができます。
◆ 抱っこ紐のデメリット
- 親の肉体への圧倒的負担:赤ちゃんと荷物の全重量が親の肉体へかかります。
- 親の精神面への負担:常に赤ちゃんと密着して気が休まりません。
- お腹周りの不便:妊娠後期と同様に、かがんだり、ポシェットから財布を出し入れしたりするのが難しくなります。
◇ ベビーカーのメリット
- 親の肉体への圧倒的負担からの解放:軽い軽い。羽が生えたようにすーいすい、です。
- 気軽にオムツ替え:リクライニングを倒せばどこでも安心してオムツ替えができます(マナーには気をつけましょう)。
- 気楽に外食(テーブルの場合):ベビーカーを横付けしておくと、赤ちゃんが眠ったまま過ごしたり、起きてしまっても、慣れたベビーカーなのである程度落ち着いて過ごしてくれます。
◆ ベビーカーのデメリット
- 場所やシーンを選ぶ:バス、階段、狭い通路、雨天など、状況によって苦労します。
- お金がかかる:ベビーカー本体が高額です。他に、レインカバーやフック、ブランケット、ロックなど、ちょっとずつですが色々な出費があります。
- トイレの困難(広いトイレがない場合):普通のトイレの個室しかない場合、赤ちゃんとベビーカーを放置するわけにもいかないし...困ってしまいます。
抱っこ紐とベビーカーそれぞれのメリット・デメリットを敢えて挙げてみましたが、実際にはベビーカーを入手してからは、外出は全て抱っこ紐ではなくベビーカーでしています。圧倒的に楽だからです。かといって、抱っこ紐は要らないかというと、そうでもなくて。
ベビーカーを持っていても抱っこ紐を使いたい場面
- おんぶで自転車に乗りたい
- 外出中、階段やバスで一時的にベビーカーをたたみたい
- 外出中、ケープで授乳を行いたい
- 天候が悪過ぎてベビーカーでは心配
- 両手をあけておきたい
こういった場面では、ベビーカーだけでなく抱っこ紐を持っていてよかったなぁ、と思います(^ ^)ちなみに、おんぶがメインの場合は赤ちゃんの股部分にベルトがあり、背板のしっかりしているBuddyBuddyの抱っこ紐、ベビーカーの補助的な役割がメインの場合は立ったまま簡単に赤ちゃんを出し入れできるエルゴの抱っこ紐がオススメです(過去の記事)。
ベビーカーデビューまでの歴史
抱っこ紐だけで3年間頑張り続けた私が、コロッとベビーカー愛用者に変化するまでの道のりを紹介します(^ ^)
抱っこ紐だけで3年間頑張った
長女が生まれて3年と少し、次女が生まれて半年と少し。これまでは、ベビーカーなし、ママチャリなし、車なし、の、もっぱら抱っこ紐生活でした。「抱っこ紐は8kgを超えるとキツイよ!」と言われたことがあったのですが、まさにその通り。体力の限界と戦うような、精神力の限界をせめるような、厳しい日々もありました。
抱っこ紐は必須、ベビーカーはオプション?
長女を出産直前に、まず、1本目の抱っこ紐を購入しました。ベビーカーよりも抱っこ紐の方が、安価で場所を取らず、場面に関係なく必ず役に立つと思ったからです。抱っこ紐は必須、ベビーカーはオプション、というイメージでした。今でも、出産を控えた友人に「どちらか一方ならどちらを買うか」と聞かれたら、抱っこ紐と即答します。
ベビーカーを敬遠した理由
実際に長女が誕生してから、何度かベビーカーを検討する機会がありました。でも、一度も購入には至りませんでした。その理由は、
- 肌身離さず赤ちゃんを守りたかった:産後でちょっと過敏だったかなぁと思います(^ ^)
- 授乳が頻回だった:長女は超頻回授乳だったので、常に抱っこ紐にケープで授乳していました。
- 赤ちゃん(長女)が大泣きしてベビーカーの試乗を拒否した:何度か時期を変えて試しましたが、3秒持ちませんでした。
- ベビーカーの必要性やメリットがわからなかった:長女は低体重だったので、抱っこ紐がそこまで苦痛ではありませんでした。
抱っこ紐生活の限界
長女は低体重だったので、自分でしっかり歩けるようになる1歳10ヶ月頃まで、抱っこ紐だけでなんとかなりました。当時の体重が8kg程だったと思います。しかし、次女は0歳ですが大柄で、既に8kgを超えています。重い、重い。
- 少しの外出でも抱っこ紐が肩に食い込むように重苦しい。
- 抱っこ紐で外出した後は、何もできなくなるほどの疲労。
- ひどい肩こり。
- 抱っこだけでも重たいので、買い物(キャベツや牛乳など)が事実上不可能。
次第に、外出自体を避けるようになっていきました。
ベビーカーを入手した
大柄の次女を抱っこするのがついに限界に達し、引きこもり生活を始めようとしていたときに、縁があって、知人からベビーカーを中古で買い取ることになりました。長女のときは、ベビーカーを全力で拒否されたので、次女が乗ってくれるのか、かなり疑っていました。
次女がベビーカーを受け入れた
ところがどうでしょう。次女は、泣きわめくことなく無事ベビーカーに座り、ちょっと不安そうだけど大人しくベルトを着用し、ベビーカーが発車しても泣くことなく周囲を観察し始めました!最初のうちは、ママを探したり、不安そうに手をぎゅっと握ることもありましたが、数日後にはすっかり慣れました。
快適なベビーカー生活
◇ 外出が楽しくなった
「今日もベビーカーが使える♪」「重たい抱っこが要らない♪」「買い物の荷物まで掛けられる♪」「身軽で風が気持ちいい♪」といった風に、外出が肉体的重労働から一転、身も心も軽やかな楽しみに変わりました(^ ^)
抱っこ紐のときは服が擦れて毛玉になるので、頑丈な服しか着れなかったのですが、ベビーカーならその心配はなく、コットンセーターや、ふわふわのシフォンスカートもOK!体重を支えて踏ん張る必要もないので、足元までオシャレを楽しめます♪♪
◇ 外出しても肩が痛くならなくなった
これまでは、一度の外出で20分から2時間以上もの間、8kg超えの赤ちゃんを抱っこしていました。そこに、ママコートや抱っこ紐、リュックの重さも加わって...。「外出=肉体重労働=肩こり・肩の痛み」という感じだったのですが、その苦労(苦痛)とは完全にお別れできました。
◇ 外出中に長女を急かすことが減った
外出中にとにかく抱っこ紐が重くて痛くて辛くて、いつも長女に「もっと早く歩いて!」「止まらないで!」「帰ったらお菓子あげるからー!(懇願)」と、急かしてばかりいました。それが、ベビーカーで出掛けるようになってからは、ゆっくり歩きたい長女を“人の心”で待てるようになりました(涙)
◇ 買い物を躊躇しなくなった
抱っこ紐生活の場合、赤ちゃんが重たくなってからは、やっとスーパーに着いても「今すでに肩がこんなに重くて痛いのに...ここに牛乳、キャベツ、グレープフルーツに豆腐に...無理、重すぎる、絶対無理」と、買い物を断念してしまうことが多くなりました。しかし、ベビーカーでは、赤ちゃんの抱っこはしなくていい上に、ベビーカーに荷物を乗せたり掛けたりすることができます。嬉しくなって、ついつい買い過ぎてしまうほど、買い物が快適になりました(^ ^)
◇ 次女と距離をおけるようになった
抱っこ紐では、赤ちゃんのお腹、胸、顔まで自分に密着します。赤ちゃんのちょっとした息遣いや表情、小さな手の動きまで全てを感じます。いつでも赤ちゃんの無事を確かめられるのはいいですが、24時間、深夜のお世話まで含めて四六時中つきっきりになると、心が窮屈になります。それが、ベビーカーに乗せて移動している間は、物理的にも心理的にも赤ちゃんと距離が開き、いわば、「ベビーカーという名のシッターに預けている」ような解放感が得られます。
◇ 長女と距離を縮められるようになった
ベビーカー利用時は、次女の無事をチラチラと目視で確認しつつも、ほとんど次女の存在を忘れて、長女とのお散歩に集中することができます。長女の手の感触を確かめながら(片手でベビーカーを押し、反対の手は長女とつないで歩きます)、「今日は何して遊ぶ?」と、のんびり会話ができるようになりました。
◇ オムツ交換が気軽にできるようになった
これまでは、駅の公衆トイレや病院のオムツ台に衛生面での不安があって、オムツ替えを躊躇することがよくありました。ですが、リクライニング付きのベビーカーでは、そのままオムツ替えができるので、どこでも気軽に安心してオムツが替えられるようになりました(一応マナーとしてトイレスペースへは移動します)。
また、抱っこ紐のときはオムツ替えのためにママコートを脱ぐこともとても煩わしかったのですが、ベビーカーではその必要もありません(^ ^)
◇ 外食が楽しくなった
抱っこ紐のときは、授乳してなんとか寝かせた後も、抱っこのまま食べねばならず、不可能ではないれけど難しさや窮屈さがありました。ベビーカーの場合は、テーブルに横付けしておき、授乳後にリクライニングを倒したベビーカーに乗せてフードを被せれば、あら不思議...。食べ終わるまで眠ってくれるようになりました。ベビーカーのおかげで、ランチビュッフェまで楽しめるようになりました♪
◇ 人の気持ちがわかるようになった
これまでは抱っこ紐だったので、街へ出ても(体は痛いし疲れますが)普通の人とほぼ同じ仕方で活動することができました。
ところが、ベビーカーになると、まずエレベーターを探し回ることになります。エレベーターがないと、駅のホームにすら辿り着けません。どこにあるのか見当たらない、見つけたけれどめちゃくちゃ遠い、スーツケースの人で混雑してなかなか乗れない。
ようやくホームについてからも、電車に乗り降りするときの段差にドキドキします。駅に着いてからも、たった5段の階段が登れなくてエレベーターを探し回ってウロウロ。ベビーカーや車椅子の方に、こんな苦労があることを、これまではイメージできていませんでした。「エレベーターを探して大変」と耳にして目にしていても、「ちょっとのこと」「たまのこと」ぐらいに思っていたと思います。
こういう形で、普段の自分とは違う立場の方々の目線を体験できたことを、とてもよかったと思っています。
ベビーカー生活の困難
とても快適なベビーカーですが、使って初めて気づいた困難も挙げていきたいと思います。
◆ 電車に乗せる
最初の何回かはドキドキしました。ベビーカーに足をかけてぎゅっと踏み込んで前輪を持ち上げ、前輪が乗ったら、そのまますいっとベビーカーを押し込みます。ちょっと手間取ることはありますが、危なくなったり、乗せられなくなったりしたことはありません。
◆ 電車から降ろす
前向きでもいいのかもしれませんが、友人のアドバイスに従い、後ろ向きで降ろすことにしています。後ろ向きに引きずり降ろしたら、難なく降りられます♪
◆ バスに乗せる
電車よりもはるかに段差が大きいので大変です。横からフロントバーとハンドルの両方をつかみ、持ち上げて乗せました。
◆ バスから降ろす
前方で料金を支払った後に、後ろのドアから降ろしました。この時も、横からフロントバーとハンドルの両方をつかみ、持ち上げて降ろしました。
バスの乗せ降ろしに自信がない場合は、抱っこ紐に赤ちゃんを入れて、ベビーカーをたたんでから行うと確実です。
◆ 車内での折りたたみ
電車やバスは、通勤時間帯などで混み合っている場合以外は、無理に折りたたまなくてもよさそうです。実際、自分で立てない赤ちゃんがいるのに、途中で折りたたんだり開いたりするのはとても難しく、危険です。それでも、たたむように注意を受けた場合は、「片手では開閉できないので、たたむときも開くときも手伝っていただけますか?」と、(決して嫌味は込めずに)お願いすることにしています。
「混雑していなくてもたたまなければならない」という人がいるとすれば、それは到底「マナー」だとは思えません。
◆ 子育て支援センターや幼稚園での折りたたみ
子育て支援センターや幼稚園の玄関では、ベビーカーをたたむことになっています。私は片手では開閉できないので困ってしまいます。
- 地面が乾いていて綺麗なときは、ジャンパーにくるまったまま赤ちゃんを下に置いて、パッと開閉する(置くことに抵抗がないわけではない)。
- レジャーシートやブランケットを地面に敷いて、赤ちゃんを置いて、開閉する。
- 玄関の内側に赤ちゃんをパッと置いて、さっと戻って、開閉する(寝返りするのでちょっと怖い)。
- 保育士の方に一時的に抱っこしてもらい、急いで開閉する。
- 抱っこ紐を装着して、一時的に抱っこして、開閉する(確実だし迷惑もかけませんが、めゃくちゃ面倒です)。
- 居合わせた見知らぬママさんにお願いして開閉してもらう。
他にもいい方法があればなぁ...と思います。
◆ エレベーター
先ほども触れたように、エレベーターがどこにあるのか、探すのにとても苦労します。地上から地下鉄に乗るために3回もエレベーターを乗り継ぐこともあります。改札からホームまでひと息に行けず、「連絡通路」で乗り継ぐこともあります。たった5段程度の小さな階段のために、迂回してエレベーターに乗ることもあります。また、エレベーターが混んでいることも多く、「体の不自由な方とベビーカー優先」というステッカーが貼られていますが、実際にはかなり待つことが多いです。ベビーカーで街へ出るときは、時間に余裕をもって出かけるようにしています。
◆ エスカレーター
エスカレーターにも何度か乗ってみました。はっきり言って、とても危険です。
- 傾いたベビーカーを支えきれなくなって転がり落ちる危険
- エスカレーターの終わりでベビーカーのタイヤが引っかかって、ベビーカーが前転する危険
どうしてもエスカレーターを利用する場合に、絶対に守らなければならないことは、大人2人がかりでベビーカーの前後を挟んで乗ることです。主には、下側の大人がベビーカーの重量を支え、操縦しますが、エスカレーターから降りるときにタイヤが引っかかることがないように、もう一人の大人が反対側からサポートします。
◆ 階段
階段しかない場合は、
- ものすごく遠回りになってもエレベーターのある場所を探す
- 抱っこ紐に赤ちゃんを入れて、ベビーカーを折りたたんで、階段を登る
- 赤ちゃんを乗せたまま、フロントバーとハンドルを掴んで持ち上げて登る(私はできませんが、パパはできました)
という方法を使いっています。その他、駅員の方の助けを得られたらいいな、と思ったりもします。
◆ ドア
スーパー、コンビニ、家のドア、自動ではない全てのドアに苦戦しています。開いたまま止まるドアの場合は、先に開ききるのが楽です。そうでない場合は、先に自分が進んでドアを押して、フロントバーを持って引きずり入れ(出し)ています。
◆ パン屋
狭い通路の全てをベビーカーで通れるわけではなく、また、トレイとトングを持った状態でベビーカーを操縦するのはとても難しいです。レジの近くの空いたスペースに赤ちゃんを乗せたままベビーカーを停車しておいて、チラチラと確認しながら急いでパンを取りに行くようにしています。
◆ スーパー
買い物かごを肘にかけ、片手でベビーカーを押します。通路が広く混雑していないスーパーなら、ベビーカーと買い物カートを片手ずつ押すことも不可能ではないと思います。
◆ 雨
ベビーカーにはレインカバーをかけます。自分自身は、
- 片手でベビーカーを押して片手で傘をさす
- レインコートを着る
- 道具を使ってベビーカーに傘を固定する
のどれかの方法を使います。
◆ 積雪
雪が積もるとベビーカーをスイスイと押せなくなります。砂浜でカートを押すのと似た感覚です。
◆ 強風
身一つに抱っこ紐装着で歩く場合と比べ、大きい風除けのついたベビーカーは、風に煽られることがあるかもしれません。
◆ 病院
中まで土足の病院は、診察室が狭い場合、ベビーカーのまま入るとギュウギュウになることがあります。
中がスリッパの病院は、外にベビーカーを止めた後はずっと抱っこになるので、リュックや抱っこ紐の準備も忘れないようにしましょう。
↑ベビーカーに傘を固定できるグッズ。便利そう。
おわり
いかがでしょうか?
ベビーカーと抱っこ紐、それぞれにいいところがありますよね。今回はベビーカーデビューの感想を中心に詳しく紹介しました。
次回は、ベビーカーの具体的な製品情報や、快適なベビーカー生活に欠かせない便利グッズを紹介したいと思います(^ ^)
過去に、抱っこ紐についてまとめた記事があります♪
さとみ