絵本ネタバレ:兄弟姉妹もの その2(1冊)
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こんにちは!さとみです(^ ^)
とても素敵な出会いがあったので、久しぶりに兄弟姉妹の絵本を紹介します♪ ひとまず1冊ですが、また見つけたら、後ろに更新していこうと思っています(^ ^)
1. ねえ だっこして
「わたしだって おかあさんに だっこしてほしい ねえ おかあさん おかあさん」
↑オススメ
●ネタバレ●●
「わたし このごろ つまらない おかあさんの おひざに あかちゃんが いるから
「あさも ひるも よるも あかちゃんが いるから」
「『ちょっと まってね』って おかあさんは いうんだ」
「『あとでね』って おかあさんは いうんだ」
首の据わった赤ちゃんをお母さんが抱っこで寝かしつけています。傍らにちょこんと座る一匹の子猫。じーっとその様子を見ています。お母さんは赤ちゃんのオムツを替え、赤ちゃんを抱いたまま洗濯をし、再び膝の上で赤ちゃんを寝かせます。赤ちゃんが起きて泣いて、ミルクを飲んで、お母さんに顔を拭いてもらいます。その間、猫はずっと二人をそばで見ています。
「いいよ かしてあげる だいすきな おかあさんの おひざ」
「わたし もう おおきいから」
「わたし まってるから」
猫は一人で外へ行きます。しばらくすると、手の空いたお母さんが猫を迎えに来ます。猫はお母さんにすり寄り、しっかりと抱きしめてもらいます。縁側で、赤ちゃんがお父さんに高い高いをしてもらっている間、猫はお母さんにしっかりと抱きしめられて、穏やかなひとときを過ごします。
●感想●●●●
ふっかふかの赤ちゃんの手足や、まあるい背中、たっぷりしたお尻、赤ちゃんのいる風景がが柔らかいタッチで描かれています。文面は、絵本の文章というよりも、そのまま美しい詩のようです。「ねえ おかあさん おかあさん ときどき わたしも だっこして」「すこしで いいから だっこして」。この本には、非難やお説教のようなものはなく、ただ、そっと静かに、でも切実に、お母さんのことを待っている存在が描かれています。朝から晩までつきっきりで赤ちゃんのお世話をするお母さんの気持ち、そのときに放っておかれる上の子の気持ち、上の子の寂しさに胸を痛めるお母さんの気持ち。色んな気持ちに共感して、心が動かされます。
赤ちゃん、お部屋、お庭、何もかもが、そっと静かに描かれています。1ページずつ切り離して、お部屋に飾りたくなりました。
→この絵本が気になる方は、こちらもオススメです!(過去の記事で紹介しています)
おわり
いかがでしょうか?私は思うところが多く、とても反省させられ、また、勇気付けられました。とても清々しい絵本でした。このような兄弟姉妹を題材にした絵本は過去の記事にもまとめています(こちら)。
今後、また新しい絵本に出会ったら、こちらに追記していく予定です(^ ^)
さとみ