1歳半から2歳の夜間断乳と卒乳 ③考察編
こんにちは!さとみです。
きょうは、長女の夜間断乳と卒乳を経験した上での考察・感想を記します。
※長女は、1歳8ヶ月で夜間断乳に成功し、1歳11ヶ月で卒乳しました。
◎関連記事
①記録編: 1歳半から2歳の夜間断乳と卒乳 ①記録編
②道具編: 1歳半から2歳の夜間断乳と卒乳 ②道具編
③考察編:本記事。
・食事 : 少食の子どもが2歳直前にごはんを食べ始めた話
・その他:授乳・卒乳・食育 カテゴリーの記事一覧
最初の疑問あれこれ
断乳・卒乳とは?
- 断乳:与える側(親)の意図で授乳を止めること。
- 卒乳:飲む側(子ども)の意図で授乳を止めること。
断乳・卒乳の条件は?
- 離乳食が完了し、栄養と水分を母乳やミルク以外から十分に取れること。
- 一人歩きができること。
この2つが条件だと聞いています。
断乳・卒乳にベストな時期は?
私の母の時代は、1歳になると断乳を指導されていたそうですが、現在では授乳を長く続けることのメリットがわかり、公的機関が2歳〜4歳頃までの授乳を推奨する場合もあるそうです。
個人的には、
- 焦る必要はない
- 親の都合(体調、復職など)で授乳を辞めても構わない
- 子どもと少しでも意思の疎通ができるようになってからの方が楽
- 断乳の場合は、抱っこや寝かしつけを代わってくれる人が居るときの方が楽
だと思います。
断乳・卒乳についてパパや周りの反応は?
1歳半を過ぎていたのに、夫にも周囲のおばあちゃん世代の方々にもひどく反対されました。
- 「子どもがかわいそう」
- 「やめる必要がない」
- 「母親の責任を果たさないのか」
- 「子どもの発達に悪影響」
- 「食事もしっかり摂らないのに授乳も辞めたら栄養が心配」
- 「授乳でなだめられない分、手間が増えて大変」
これに私の私見をぶつけると、、、
- 「子どもがかわいそう」→ 前後の心のケア次第!それに、夜間授乳で子どもが睡眠不足なのだってかわいそう。
- 「やめる必要がない」→ 睡眠不足と胸の痛み。私自身に「やめる必要」が明確にある。
- 「母親の責任を果たさないのか」→ 母は、授乳マシーンではない。愛情深く健康に育ててあげることが母の責任で、それは授乳で決まらないと考えている。
- 「子どもの発達に悪影響」→ どんな影響?免疫?精神的に?断乳をためらうほどの直接的影響を聞いたことがない。
- 「食事もしっかり摂らないのに授乳も辞めたら栄養が心配」→ 断乳後に意欲的に食べ始めるケースは多いらしい。
- 「授乳でなだめられない分、手間が増えて大変」→ 夫よ。愛情深く、頑張ってくれ。
次の疑問あれこれ
どうして夜間断乳・卒乳をしたの?
私自身が、睡眠不足による体調不良と、吸われすぎによる胸の痛みで、体の限界だったためです。また、1歳半を過ぎてもほとんど食べない長女が食事を摂るきっかけになることも期待しました。
親の都合で断乳してもいいの?
もし、体の限界ではなかったとしても、職場復帰や二人目妊娠などの都合があったら、私は同じように断乳・卒乳をしていました。授乳に関することでは、母親の人権が無視され過ぎるように感じます。何も、子どもを危険にさらすわけではありません。なんでも子どもの期待に応えて母親が諦めたり耐えたりすることが当たり前ではないはずです。「子どもがかわいそう」という方がいますが、断乳・卒乳前後にしっかりと心を通わせたときに、新しい形で素晴らしい心の絆ができることを体験し、確信しています。
夜間断乳の苦労話は?
噂に聞く通り、大泣きしました。息もできないほど取り乱して泣く姿を見て、とても切なかったです。連休に合わせて夫に協力してもらい、3日間夜のお世話を交代してもらいました。夫には昼寝をしてもらい、私は夜間は横にはなっているけれど昼夜一睡もできない日が続きました。
夜間断乳の「4日目の奇跡」は本当?
「奇跡」というほど明確な切り替わりではなかったけれど、4日目頃から長女が夜間の授乳がないことをはっきり認識し、素直に諦めた様子でした。夜に全く取り乱さないようになるには1週間ほどかかりました。夜間に起きる回数は明らかに減りましたが、夜通し眠るようになったのは完全に卒乳した1ヶ月後からでした。
卒乳のエピソードは?
最後、一緒に卒乳の約束をしてから特別な授乳の時間を作りました。数日ぶりの授乳が始まると、幸せいっぱいの様子ですぐに長女は眠ってしまいました。起きた瞬間に「おっぱい飲んだ!!!」と嬉しそうに伝えてくれました。おっぱいは大好きなままですが、それ以後に授乳を求めることはもうありませんでした。
夜間断乳・卒乳をして子どもの変化は?
1. よく眠るようになった?
夜間断乳後は、夜間に1〜2回しか起きないようになり、起きても撫でると本当にすぐに眠るようになりました。
卒乳後は1ヶ月ほどすると、夜通し眠れるようになりました。
2. よく食べるようになった?
夜間断乳後は、食べる量はわずかに増えました。
卒乳後は、これまでの少食が嘘のようによく食べるようになりました。
3. 淋しそうにしている?
全く淋しそうな気配がありません。抱きつくとか、背中に頬ずりするとか、新しい愛情表現を覚えて嬉しそうに毎日してきます。授乳に使っていた時間で一緒に絵本をたくさん読むようになり、とても楽しそうです。
夜間断乳・卒乳をしてママの変化は?
1. おっぱいは張った?
徐々に授乳回数を減らしていたので全く張りませんでした。
2. よく眠れるようになった?
夜間断乳以来かなり睡眠状況が改善され(夜中に3回起こされていたのが1回になった)、卒乳後1ヶ月を過ぎると夜通し眠れるようになりました。
3. 淋しくなった?
淋しさもありましたが、肉体的な苦痛から解放された喜びと、長女の成長に対する喜びの方が大きかったです。また、精神的に余裕ができて、長女に絵本を読むなどよく構ってやれるようになり、自分自身も再びオシャレを楽しむなど生き生きと過ごせるようになりました。
断乳・卒乳成功の秘訣は?
子どもに対し、繰り返し、ゆっくりと、よく説明する
子どもは上手く話せない時期からかなり多くのことを理解しています。なるべく子どもに理解できる言葉で、絵本なども使って繰り返し説明してあげるとよいです。このときに、子どもの気持ちに寄り添った説明をすることが大切です。「いつまでもおっぱい欲しがるなんて情けない」ではなく、「おっぱい大好きだね。ママも一緒におっぱいしているとき嬉しいよ。でも、大きくなるとみんなおっぱい飲まなくなるんだよ」みたいに優しく伝えていきます。
入眠の儀式を習慣にする
「これをして、これをしたら眠る」という習慣ができると、子どもも安心してスムーズに眠れるようになります。長女の場合は、「部屋を薄暗くして、決まった絵本を2冊読み、完全に電気を消して、手足をマッサージする」という儀式を行いました。慣れるとスムーズに気持ちを切り替えて、すぐに入眠できるようになりました。(参考: 1歳半から2歳の夜間断乳と卒乳 ②道具編 )
愛情深く接して十分に甘えさせ、安心させる
断乳・卒乳のときには、これまで安心の根拠になっていたおっぱいを失って、子どもは不安になることがあります。なので、断乳・卒乳の前後は特に愛情深く接し、子どもが安心できる環境を用意します。許せるわがままはなるべく聞いてあげて、「おっぱいはないけど自分の存在は受け入れられている」ということを確認させてあげます。
授乳に代わる愛情表現をつくる
長女は卒乳以来、不安なときや甘えたいときに「おっぱいだっこ〜」と言いながら顔を胸に押し当てることが定番イベントになっています。以前なら授乳を求めていた代わりに、今は「おっぱいだっこ」を求めてきます。単におっぱいを失ったのではなく、おっぱいを飲む行為が別の行為に変わっただけ、と思えたことが、長女の卒乳の励みになったのだと思います。
パパとママがよく話し合って共通の理解と覚悟を持つ
断乳・卒乳は子どもにとっても親にとっても大仕事です。取り組んでいる最中に、泣いている我が子を見たパパに「もういいじゃないか、授乳してやれよ」なんて言われてしまうと、子どもにも「そうだよ!ちょうだいよ!ママだけイジワルしないでよ!」と思われてしまい、ママまで追い詰められて中断してしまえば、そこまで頑張ってきた苦労は台無しです。
- 何のために今、断乳・卒乳するのか?
- 子どもの体の準備はできているか?(母乳以外からの水分・栄養の摂取)
- パパとママがどういう役割分担をして乗り切るか?
- どういう事態が起これば断乳を中止するのか?もしくは何があっても中止はしないのか?
- 子どもに、授乳がないことをどのように言い聞かせるか?(口裏合わせ)
これだけのことは、事前に話し合い、紙に書いておきたいです。
なるべくパパの協力がガッツリ得られる時期に行う
夜間の断乳は体力勝負になるので、昼夜どちらかの間に抱っこを交代できる協力者がいると、とても心強いです。長女の夜間断乳の際は、夜通しパパに抱っこをしてもらいました。
必要なアイテムを揃えておく
入眠の儀式に用いた絵本、卒乳絵本、水分補給のためのストローマグと、母乳の代わりに与える手作りクッキーがとても役立ちました。詳細は過去記事にあります( 1歳半から2歳の夜間断乳と卒乳 ②道具編 )。
それぞれが断乳・卒乳後の新しい生活に明るい期待を持つ
断乳・卒乳を「かわいそうなこと」「辛いこと」「淋しいこと」だと思うと、とても苦しいイベントになってしまいます。確かに、これらの側面はありますが、実際にはもっと素晴らしい側面もあります。例えば、
- 子どもは、お菓子や遊びなど、新しい楽しみに出会う
- ママは、余裕を持って子どもと触れ合える
- パパは、授乳時間を気にせずに週末の家族の予定が立てられる
などです。他にも、様々なメリットがあると思います。同じ断乳・卒乳をするなら、期待を胸に行えると素敵ですね。
最後に......
断乳・卒乳を後悔したことはある?
ありません。私自身にとっても、子どもにとっても、とても良かったと思っています。私は肉体的苦痛から解放され、自分の人生を取り戻し、子どもにますます愛情深く接することができるようになりました。子どもは、睡眠不足を解消し、食事から栄養をとれるようになり、新しい愛情表現や、遊びやおやつの楽しみを知ることができました。夫は、もう授乳時間を気にする必要がないので、週末に子どもと二人きりで朝から晩まで思い切り遠出を楽しむようになりました。断乳・卒乳が「苦労はあっても素敵なスタートになる」のか、「苦労が多くて辛い記憶になる」のかは、事前の準備、パートナーとの協力、子どもへの接し方など、自分次第だと思います。みなさんが、満足のいく断乳や卒乳を経験されることをお祈りしています。
さとみ
※記事に何らかの誤りが含まれる可能性があることをご了承ください。
※当サイトの記事は、全て〈リンクフリー・転載不可〉です。