ASDに関する育児書紹介(日常生活の実践的な支援)
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こんにちは!さとみです(^ ^)
きょうは、自閉症スペクトラム(ASD)に関する育児書を専門外の一個人の視点から紹介します(^ ^)
私は、自閉症スペクトラムに興味を持つただの素人です。特に、専門的な内容に関しては誤りや語弊が含まれる可能性があります。あくまで参考やきっかけ程度のものとして、ご了承ください。
自閉症スペクトラムとは?
狭義の自閉症(恐らく多くの人が最初にイメージする自閉症)に、アスペルガーなどの発達障害も含めた広義の概念です。2013年にまとめられた比較的新しい定義であり、知的障害の有無は問いません。中には低IQの方から高IQ(標準以上)の方までおられます。
中核症状として、
- コミュニケーションにおける持続的な欠陥
- 興味が限定的、行動が反復的
- 変化に抵抗し、仲間に合わせて社会的状況に反応しない
- 日常的な習慣を邪魔されると強い不安を感じる
などが知られています。
具体的に伺った事例では、
- 砂糖のかけ方にこだわりがあり、かけ方が違うと食べることができない
- 一度自販機でジュースを買い与えると、通るたびに買うことを要求する
- 事前に行程を理解していれば、スムーズに適応しやすい
- 説明しなくても自分の気持ちが相手に理解されているはずだと錯覚する
などがあります。これらはほんの一例であり、内容は個人により異なります。
ある程度誰でも持ち合わせているようなこれらの性質ですが、その程度が大きく、社会生活に支障がある場合には、適切な支援と訓練が必要になります。
また、自閉症スペクトラムに対する支援の多くは幼児期のお子さんにとっても有用なものです。そういった視点でも、参考にしていただければ幸いです(^ ^)
書籍紹介
横書きの読み取りやすい説明に加え、カラーの図や写真が多く掲載されています。本の端に辞典のようにインデックスが印刷され、この本自体が読み手への配慮に溢れていることを感じさせます。ロジックが簡潔に分かりやすく説明され、何をすべきかを視覚的に示してくれる、とても実用的でオススメの1冊です。
ここでは、こちらの書籍を読んで我が家で早速取り入れたいと思った内容を3つだけご紹介します(^ ^)
1.身支度の視覚支援
いざ家を出るときに、まだ靴下が履けていない。持ち物がカバンに入っていない。そんなことがしょっちゅうの我が家です。本に倣って視覚支援ボードを作りました。ホワイトボードに磁石で身支度の行程を貼り付け、できたものから順に動かしていくというものです。特に年少の次女に好評で、「(準備は)何をしたらいいの?」と聞かれることや、ようやく靴を履いてから忘れ物に気がつくことが一切なくなりました。とても助かっています。
2.見通しの視覚支援
今は何をしたらいいのか、どのように待てばいいのか、どのぐらいたったら今の時間が終わり、次の物事が始まるのか。そういった見通しを立てることが必要なお子さんがいます。我が家の長女もこのタイプ。「静かに」「動かないで」「少し待って」といった表現にも誤解が生じてしまいます。
例えば、メガネ屋さんでメガネを購入する場合に、
- 完了:わたしが、メガネを選ぶ時間。わたしは色と形を決める。5分ぐらい
- いま:お母さんが、メガネのレンズの種類を選ぶ時間。わたしはまっすぐにすわって声を出さずに折り紙で遊ぶ。5分ぐらい
- つぎ:お母さんが、メガネの保証の説明を聞いて、お金を払う時間。わたしはまっすぐにすわって声を出さずにカードで遊ぶ。5ふんぐらい
- つぎ:公園へ遊びに行く
こういった見通しを文字とイラストで示し、完了したステップにはシールを貼るなどすると、長女も過ごしやすかったかもしれません。
3.待つことの支援
好奇心旺盛な子ほど、ただ待つ時間は苦痛です。ひたすら言い聞かせることによって単に待たせるのではなく、待ちやすいグッズを持ち歩くという支援を我が家では強化しようと思いました。例えば、
- お気に入りのマットを敷いて、落ち着きやすくする
- 図鑑やなぞなぞなど、細切れの時間でも楽しみやすい読み物を用意する
- 塗り絵やお絵描き、折り紙など、創造の続くものを用意する
- 見通しがわかるようなイラストと残りの所要時間を視覚的に示す
- 「静かに」「落ち着いて」「もう少し待って」を、「声を出さずに、まっすぐに座って、あと7分待って。買い終わったら、ボールを持って公園に行こう」のような、具体的で希望の持てる伝え方をする
などです。実際には、子どもたちの様子に合わせて何を取り入れるのかを選んでいこうと思います(^ ^)
おわり
いかがでしょうか。子どもたちの自己管理のサポートの参考になれば幸いです。よい習慣が増えていきますように(^ ^)
さとみ