2歳・3歳からの「トラブルおままごと」で問題解決能力を高める
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こんにちは!さとみです(^ ^)
きょうは、私がオススメの「トラブルおままごと」について紹介します(^ ^)
「トラブルおままごと」を活用しよう
「トラブルおままごと」とは?
単に「おままごと」というと、ごはんを作ったり、赤ちゃんのオムツを替えたり、お弁当を食べたり、というシーンを、子どもの集まる場(1歳〜年少)でよく見かけます。トラブルといえば、赤ちゃんがオムツを濡らす設定ぐらいで、割と順調にストーリーが進んでいます。
「トラブルおままごと」とは、私がたった今作った言葉なのですが、その名の通り、トラブルが起こるおままごとです。「子どもたち」が沢山泣き、困り、辛がり、「大人」に助けを求めます。「トラブルが頻発するおままごと」です(^ ^)
トラブルおままごとの効果
トラブルおままごとには、他にない貴重な効果があります(^ ^)
- 子どもが色々な立場の人の気持ちを体験することができる
- 子どもが状況を認知する力が向上する
- 子どもが自分で考えて問題を積極的に解決する「問題解決能力」が向上する
- 子どもが社会的なことをどれぐらい身につけているかを知ることができる
トラブルおままごとのやり方
トラブルおままごとは全部子ども任せなので、妄想力のある大人にとってはとても楽チンです。
- 小さい子の役をするたくさんの小さなぬいぐるみを用意する
- 子どもが暇そうなときに「困ったなぁ〜」と、小さなぬいぐるみ役で声を掛ける
- どんどんトラブルを発生させて、どんどん声を掛ける
- 解決してもらったときには、子どもが喜ぶ言い方でしっかりとお礼を言う
トラブルおままごとの例
私A「困ったなぁ」(既にぬいぐるみになりきっている)
長女「ん?どうした?」
私A「お腹が空いて倒れそうなの」
長女「じゃあ、ごはんたべれば?」(ぬいぐるみに語りかける)
私A「でも、風邪でしんどくて、自分では作れないの」
長女「じゃあ、長女ちゃんが作ってあげるよ!」(おもちゃのご飯を取りに行く)
私A「わぁ!うれしい!ありがとう!!」
長女「うん」
私B「(すかさず)辛いよー」(別のぬいぐるみになりきっている)
長女「どうした?」
私B「体が痒くて辛いの」
長女「お風呂に入ったら?」
私B「入りたいの、入らせて」
長女「でもいまご飯作ってるの」
私B「でも、とても痒いの」
長女「じゃあ、少し待っててね」(おもちゃのご飯を急ぐ)
私C「きゃー!」(更に別のぬいぐるみになりきっている)
長女「どうした?」
私C「トイレ、漏れそう!」
長女「自分で行ってね」
私C「できないの、まだ足が届かないの」
長女「踏み台を使ったら?」
私C「いいね。置いてくれる?」
長女「はいどうぞ」
私D「(間髪入れず)私が先ー!」(更に別のぬいぐるみになりきっている)
長女「あなたは順番を待てる?」
私D「待てない」
長女「あなたは?」
私C「漏れそう」
長女「じゃあ、こっちにもう一つトイレを作ってあげるから」
私D「私はこっちのピンクがいい」
私C「私もこっちのピンクがいい」
長女「じゃあ、こっちのピンクじゃない方には、ピンクのお花を置いてあげるから」
私C「嬉しい!ありがとう!」
長女「うん」
私E「店員さん、ドーナツまだですかー?」(更に別のぬいぐるみになりきっている)
トラブルおままごとの要素
どんどん並行して、時には難解なトラブルが発生していきます。
散りばめている要素には、
- 自分でできない
- やり方がわからない
- あなたに甘えたい
- こっちじゃないとイヤ
- しないといけないけど、したくない
- 順番を譲りたくない
などです。他にも沢山あります。同時にバンバンぶつけて行くこともあります(笑)そんな時、長女は、
- 「やってあげるよ」
- 「教えてあげる」
- 「抱っこしてあげるよ、はーい」
- 「でも、こうすれば、こっちもいいんじゃない?どう?大丈夫?」
- 「早くお風呂に入らないと、もっと痒くなっちゃうよ?」
- 「今はこっちの子が先だったから、ちょっと待とうね」
- 「はーい、ちょっと待ってくださーい」
と、どんどん頑張って対応していきます。一度、小さな子どもが集まる場で年少の長女とやっていたら、2歳の男の子も参加してくれました。まだ言葉はあまり話せなませんでしたが、一生懸命な表情で辛がるぬいぐるみたちの要望を聞いてくれていました。
大人の立場を体験する
この「トラブルおままごと」では、単に料理ごっこなどをするだけではなく、まさに、親や先生のような大人の立場に立って、子どもが問題解決をしていきます。普段から子どもが色々な解決を体験していると、しっかりと引き出しが多くなっています。子どもが進んで色々な方法を提案し、優しく説得してくれます。
問題解決の引き出し
子どもがどんどんトラブルを解決する様子を見て、「そんなことまで理解していたのか!」と、とても驚かされることがあります。状況を丁寧に説明したり、代替品や代替案を用意し、進んで上手に解決してくれます。子どもがトラブルをうまく解決できない場面では、しばらく見守ってから、そっと、横から提案します。「じゃあ、こうしてあげたらどうかな?」すると、子どもの解決の引き出しが更に充実していきます。
「待って!」の気持ち
同時多発的にトラブルを発生させるのは、普段からてんてこ舞いで「待って!!」と言ってしまうときの、大人の心境を知ってほしいからです。トラブルおままごとでは、同時にたくさんの子どもが泣いたり、お湯が沸いたり、物が壊れたりします。「大変!待ってね!大変!」と言いながら右往左往する様子がなかなかに愛らしいです(^ ^)
子どもの自信と喜び
「トラブルおままごと」を始めると、長女はとても生き生きします。役に立ったり、解決できることが嬉しく、「私がみんなを助けられた=私にはできる!」という自信につながっているようです(^ ^)
おわり
お化粧だったり、お買い物だったり、子どもはなんでも大人の真似をしたがります。「だめ」「危ない」「まだ早い」と、どうしても禁止せざるを得ない場面も多いとは思いますが、こんな形で積極的に、大人の難しい役をさせてあげるのはどうでしょうか?誇らしげな子どもの笑顔が待っているかもしれません(^ ^)
みなさまの育児のヒントになりますように(^ ^)
さとみ
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